アラブ首長国連邦で開催されていたCOP28首脳級会合が閉幕し、2050年までに原子力発電容量を3倍にすることが発表されたそうです。
これは世の中が徐々に現実的になってきた表れかなと見ています。ここ5年の温室効果ガス排出削減、脱炭素議論は行き過ぎ感がありました。活動家が美術品にペンキをかけて脱炭素をアピールなんて全く意味が分からない事態にまで発展してました。今年9月には英国が2030年までに禁止するとしていたガソリン車の新車販売を2035年に延期すると決めました。正しい判断だと思います。恐らく2035年以降への更なる延期もあるでしょう。ガソリン車から撤退したホンダの社長、今頃気が気じゃないでしょうね。世界のトヨタはさすがです。
原発の話に戻ると、もちろん原発も問題がない訳ではありません。安全性の問題に加えて使用済み核燃料の処分場（ゴミ捨て場）の問題があります。そもそもエネルギー源の無い日本では問題のないエネルギーはありません。化石燃料は二酸化炭素の問題が、再エネは安定性と立地の問題があります。だからこそどれにも大きく依存せずそれぞれの長所と短所を適度に組み合わせて分散させることが大事です。投資と同じですね。
