1億円までの軌跡

金融資産1億円を目指します。よろしければご覧下さい。

商社決算

総合商社の2023年度決算が出揃いました。

純利益で言いますと、三井物産が1兆600億円、三菱商事が9,640億円、伊藤忠商事が8,017億円。配当が三井物産200円、三菱商事300円、伊藤忠商事200円(いずれも分割考慮前)、自社株買いが三井物産2000億円、三菱商事5000億円、伊藤忠商事ゼロ、です。

ロシア-ウクライナ紛争に伴うエネルギー高騰があった2022年度に続き、各社1兆円前後の純利益を叩き出しました。色々な見方があると思いますが、私はひとえに円安のおかげだと思います。各社とも企業買収で成功したとか、新たなビジネスを創り出したとかいうことはありません。実力値は以前とさほど変わりません。1ドル=120円になれば2~3000億円は軽く吹っ飛びます。為替の影響で利益が膨らんでいるだけですので変に勘違いしない方がいいと思いますね。

伊藤忠は株主還元が少ない割に株価が上がってます。三井物産は順当、三菱商事は株主還元額の割には上がっていない(他2社と比べてもっと評価されていいはずなのに評価されていないように映る)風に映りますね。

あと個人的に注目しているのはROEです。2023年度のROEは、三井物産18.9%、三菱商事11.3%、伊藤忠15.6%。丸紅15.2%、住友商事9.4%なので、三菱商事ROEでは第4位。。。資産額が大きくなるにつれてリターンが下がる傾向になるのはやむを得ないのですが、仮に三菱商事ROE三井物産並みになると純利益は1兆5700億円になります。リターンの改善は大事ですよね。

バフェット師匠は常々「複利効果」の偉大さに触れています。複利効果=金額 X リターン率 X 期間です。リターンの改善は時間が経過するにともない着実に効いてきます。決して軽視すべきではありません。でも当の三菱商事ROE目標は「二桁」。。。こんな低い目標でいいのか三菱商事??